カテゴリ:Spring ( 36 )
春の息吹
2ヶ月ぶりに実家へいってきました。100キロ北にある地方都市はちょうど梅が見頃
実家の庭でも福寿草が黄色い花を咲かせ、スイセンやクロッカスが蕾を抱えて、これから 暖かな春が来るわよ!と予感させてくれる良い時でした。
この時期楽しみなのが庭のあちらこちらに出てくるフキノトウです。この家に越してきた時、祖母が山蕗を植えてくれました。今では塀を越えて隣の家の敷地まで広がっています。冬の土の中で力を蓄え、昨日まで何もなかった地面に突如顔を出します。フキノトウの蕾の中には、ほろ苦い早春の香りがいっぱい詰まっています。春の七草に入っていないのが不思議なくらい。この芳香で冬に眠っていた身体の細胞が目覚める気がします。あっという間にざるに山盛りのフキノトウが採れました。
「春の山菜は冬の毒消しになるんだよ」と母
それってちまたで話題の"身体の中からキレイにするデトックス"ってこと?
天ぷら、お浸し、みそ和え・・・沢山食べて溜まった毒を出さなくちゃ。

c0164716_23193243.gif

by abe-mayu | 2008-03-18 23:23 | Spring | Comments(0)
3月の庭仕事
c0164716_18172487.gif小鳥のさえずりが耳に心地よい。
春が来るのを喜んでいるようで
私もウキウキしてくる。
中国で生まれた七十二候では
3/11から15日頃を
「桃始笑」(ももはじめてわらう)
と言うそうだ。笑うは蕾がほころぶ
ことにも使う言葉。花も笑み、小鳥も笑み
猫は浮かれて、私も思わず微笑む。
ステキな季節がやってきた。

鉢の水やりが2日おきになる。
10度を下回る日がなくなったので
部屋に避難していた鉢を少しずつ外に出して
慣らす。雨の日が増えてきた。
植物が動き出すやさしい雨。

3/7 スイート・バイオレットが咲き始める。   
3/11 秋に咲くはずのウィンターコスモスが今頃になって咲き出した??
   クレマチスの新芽が動き出す。
3/16 ラッパスイセン、ベロニカ`ジョージアブルー' 開花
3/18 オステオスペルマム開花、白木蓮が満開
3/22 木槿の新芽が出る。獅子吼のサクラが咲き始める。
3/25 ムスカリ開花
by abe-mayu | 2008-03-18 23:20 | Spring | Comments(0)
クリスマスのバラ
「あんなに地味なのに、どうしてクリスマスローズって名前なの?ちっとも綺麗じゃないし、バラじゃないでしょ」Kさんにたずねられました。
花に見えるのは花弁じゃなくて萼の変化したものです。アジサイのように色が変化してゆくところが魅力ですが、確かに地味かもしれませんね。花の姿より名前が先行しているのは確かです。
「クリスマスのバラ」なんてロマンティックな響きでしょう。
クリスマスに咲かないのに、どうしてこの名が付いたのかずっと不思議に思っていました。ヨーロッパでクリスマスローズと呼ぶのは、クリスマスの頃に咲く白花の「ニゲル」だけ、そのほかはヘレボルスと呼んで区別しているそうです。
クリスマスカードに描かれるのもこの「ニゲル」冬に咲く5枚の花弁の「ニゲル」を見つけた人が「まるでバラのようだ!」と思ったのでしょう。
ヨーロッパの人はバラの花が大好きです。
藪椿やツツジの花が欧州に渡るとバラのように豪華な八重咲きに改良されて戻ってきました。そう言う私たちも美しい花を見かけると○○桜とか○○梅とかつい呼んでしまいますよね。美しい花の理想型は国によってさまざま、そこがおもしろいところです。
今年も家の玄関先にクリスマスローズが咲きました。銅色の苞葉に包まれてワインレッドにスポットの入る花です。欧州からはるばる渡ってきた花ですがうつむきがちに静かに咲く風情はなんとも日本的だと思いませんか。
c0164716_2318157.gif

by abe-mayu | 2008-03-07 23:07 | Spring | Comments(0)
「やま」の記憶
c0164716_18204533.gif子供の頃住んでいた家は雑木林の隣にありました。
玄関を出るとすぐに林の始まり、私はそこを「やま」と
呼んでいました。
まず正面に3本に株立ちした山桜が生えていて
春には赤い若葉と一緒に楚々とした白い花が咲きます。
花はやがてサクランボになります。サトウニシキのような
立派な実ではなくて、マッチ棒の先がちょっぴり膨らんだ
程度でしたがサクランボはサクランボ、
プラスチックの小さなお茶碗に山盛り拾い集めて
妹とままごと遊びのお赤飯にしました。
「やま」に若葉が出始めると足下には高さ20㎝ほどの
草ボケの花が一斉に開ます。草ボケは「やま」一面に
生えていてまるで朱色の妖精が舞い降りたよう
梢の若葉はぐんぐんと大きくなり「やま」は日に日に
明るく活気に満ちてゆくのです。

「やま」には何本か道がありました。
そばの住人が「やま」を通り抜けようと近道をするたびに
踏み固められて出来た自然な道でした。
一人が通れる細い道、そのうちの1本は初夏になると
露草の咲き乱れる小道になりました。露草の小道を
抜けて2軒の家を越えるとクヌギ林が始まります。
クヌギばかりが生えていたので、おそらく椎茸の菌を
つける台木か、炭の材料にするために植えられていた
のでしょう。私にとってはただ秋にまあるい実を
つける木、かくれんぼにうってつけの場所でした。
そこを東に行くと背の高い松や針葉樹が生えた
ちょっと薄暗い林になりました。

遊びはもっぱら「やま」の中でした。
斜めに生えた細い木はもっとしならせて馬乗りになって遊びます。木登りは大好き。下から枝が出ている木を見つけて上ってゆきます。自分なりにこれなら折れないなと言う加減があって、頃合いの良い枝が見つかれば座って一休み。そこでポケットに忍ばせておいたお菓子を食べるんです。まるで小猿のようでしょう。男の子は限界に挑戦するものだからたまには枝が折れて落ちたりしていましたがかすり傷程度ですんでいました。大人たちも「気をつけて遊びなさいね」くらいのことでおおらかに見守っていてくれました。倒れて根っこがむき出しになった所を見つけたときには仲間みんなで大喜び!!枝を集めて斜めに立てかけ、上から杉の葉をかけて屋根を作り秘密基地の出来上がりです。お菓子や漫画を持ち込んでワクワクしながら暗くなるまで友達と過ごしました。当然カブトムシやクワガタがやってくる木もちあゃんと頭に入っていました。
大人になって初めてイングリッシュガーデンを雑誌で見たとき一瞬にして「やま」が蘇りました。写真にあったブルーベルの小道が露草の小道にかさなりました。バラの茂みがズミの林に見えてきました。
c0164716_1822117.gif
あの頃遊んでいた友達の顔や
名前は思い出せないのに
「やま」の匂い、木々の枝振り
咲いていた花のことはしっかり
覚えているのです。
かぶれるのでぜったい触っては
いけない漆の木、秋に赤く色づ
くニシキギや私と同じ名前のマユミ
自然に名前や特徴を覚えてゆきました。
暗い林の入り口に毎年咲く野バラ
おやつ代わりに食べた
甘い木イチゴの実、
台風一過の朝に落ちていた
栗やドングリ、木登りをした木の
感触まで思い出しました。
あの頃あたりまえに見ていた景色が
どんなに素晴らしく美しかったことか
何十年も経ってからようやく気づきました。
学校帰りに抱えるほど摘んだコスモス
忍び込んだ竹林で見つけた
薄紫のスミレの絨毯
ススキの原っぱで見つけた
ナンバンギセル、雪の中で咲いていた
白梅の香り・・・

みんなみんな今の私を作ってくれた
木や花たちに違いありません。
心に残っている大切な宝物です。
by abe-mayu | 2008-01-24 22:43 | Spring | Comments(0)
いつまでも女でいてね!
c0164716_18482971.gif春の花壇に欠かせないのが
パンジーとビオラです。
色、形、花の大きさも豊富で
ガーデンセンターに行くと
悩んでしまうほど。
この春のテーマカラーはクリーム色から
淡青薄紫のグラデーションと決めました。
冬から春に咲き続けるこの花は
一日花です。
茎を伸ばしながら先端に蕾をつけて
一輪咲いてはしぼんでタネをつくり
また新しい花を咲かせてゆきます。
長く花を楽しむためには、毎日こまめに
花がら摘みをしなくてはいけません。
一般に種ができると植物は、自分の役目を
終えたと思って枯れてしまいます。
次の世代に未来を託すのでしょう。
美しく咲いているときは、花茎を真上にぴんとたて風や虫の気を引くそぶり色あせた途端に花茎を下に向けて倒します。
「もう恋愛は終わり、私はもういいわ」 と言っているよう。
しばらくしてもう一度花茎を持ち上げる時があります。それはタネをはじく時
「遠くに飛んで大きくなるのよー」
いつの間にか立派な母の姿に変わっています。
同じ女性として女の道を全うさせてあげたいけれど
園芸の道は残酷、タネが出来ないようにせっせと花がらを摘む毎日です。
by abe-mayu | 2007-06-27 22:33 | Spring | Comments(0)
ピンクのチューリップ
「ピンクのチューリップが咲くわよ」
昨年の秋にオランダの球根をたくさんいただきました。空いている鉢を総動員して植え付けました。球根の植え付けは楽しい作業です。土をかぶせながら根を伸ばす球根の姿を想像します。春風に揺れる花を思い浮かべます。冬枯れた庭もほんわか明るく感じるから不思議。土が少し盛り上がったかなと思ったら、2月にはもう芽が出始めました。
イギリス人はチューリップを植えるとき、球根を庭に放り投げるそうです。落ちたところに穴を掘って植え付けます。そうすると、より自然に近い庭が出来上がるというわけ。
うむ、イギリス人の庭造りはどこかちがいます。

c0164716_18565949.gif

by abe-mayu | 2007-05-18 22:27 | Spring | Comments(0)


Abe mayumi Illustrations Painted Garden Note
by abe-mayu
カテゴリ
News
Spring
Summer
Autumn
Winter
potage
About me
Exhibition
Book
Work
以前の記事
2016年 12月
2016年 11月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
more...
外部リンク
ライフログ
仕事で手がけた本
イラストレーター
阿部真由美のブログです。すべての記事事項の無断転載をお断り致します。
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧